7月から住教育支援チームに参加させていただくことになり、先日初めて御影中学校での授業を見学させていただきました。ひとつは「身体寸法と住空間」について。普段何気なく使っている物や、家具等は身体寸法に基づいて適度な大きさや高さが決められているということを知ってもらうという内容。実際に生徒さん達にもお互いの肩幅や腕の長さ、膝下の長さ等を計測してもらいワイワイ楽しそうな雰囲気でした。
また、「基本となる寸法」と「快適な寸法」というのは違うということ。快適な空間とは身体寸法に加え人の動きや心理的なゆとりが関係してくるということも勉強しました。
もう一つは「室内防災」について。
今の中学生達は阪神淡路大震災を経験していないので、なかなか身近なこととは捉えにくいのかもしれませんが、将来東海地震や東南海地震が来る確率が高いことを説明し、今すぐにでもできる防災対策について勉強しました。家具固定をメインに、部屋に見たてたケースを使ってタンスの有効な固定方法を実験を通して体験してもらいました。実験装置がわかり易く、実際の固定グッズと同じような結果が得られるので生徒さん達にも理解しやすかったのではないかと思いました。
二つの授業を通して、実験等手を動かしている時は生徒さん達もみんなが参加して楽しんでいるのが感じられましたが、こちらが一方的に説明しているときは集中できる子と出来ない子とに差があるのを感じました。手を挙げて積極的に発表してくれる子も少数で、みんなに授業に参加してもらう難しさも感じました。
私が中学生の頃はこのような経験がなかったですが、教育実習生が来たり、日常とちょっと違うことがあるとそわそわ楽しみだったのを覚えています。
住教育支援チームの活動は生徒さん達にとっては印象に残る授業となるでしょうし、良い刺激になるのではないかと思うので、これからも色々授業に工夫を凝らしていくとよいと思います。
(記 河野)